2016年の家計調査
昨日のニュース記事(外部リンク:Yahoo!)で、
「1世帯当たりの平均貯蓄額は前年比0.8%増の1820万円だった」とありました。
こういうのは平均だと資産を何億も持っている層が
押し上げてしまうということがあり、
全体の真ん中、中央値でみると1064万円まで下がります。
これを見たとき、周りは1000万円くらいは
まぁ普通に持っているよねとか感じるでしょうか・・・?
おそらく年齢によっても感じ方は全然違うと思いますが、
なかなかそうは思わないかもしれませんね。
そもそも、2人以上世帯だけの集計なのもどうなのでしょうか・・・?
釈然としないので、もう少し掘り下げてデータを見てみる!
先の記事の元になったデータは総務省のHPで公開されており、
実際にもう少し詳しいものを見てきたいと思います。
(以下、総務省のデータを参照しています)
こちらは記事の元になった資料かと思います。
貯蓄「0」世帯を含めると、真ん中の人は996万円まで下がるようです。
貯蓄4000万円以上の層は貯蓄100万円未満の層よりも多く、
100世帯あれば、12~13世帯は4000万円以上の貯蓄があることになります。
ただ、グラフをパッと見た印象では、
貯蓄1000万円未満の層が多く、中でも500万円前後以下が厚いですね。
高齢者世帯のデータと比較してみる!
上のグラフは年齢層はいろいろですが、
今後は高齢者バージョンを見ていきます。
いやはや、平均値も中央値も500万円程上がっています
高齢者の資産恐るべし
4000万円以上の貯蓄世帯も20%程度あります
まぁ退職金が入ってるということもあるでしょうが、
これからの時代はそれも怪しいということですからね・・・。
貯蓄ばかりでなく、負債にも目を向けてみる!
住宅ローン、車のローン、小さくは携帯電話の端末の分割払いなど
世帯には負債もある可能性がありますよね。
貯蓄と共に負債も見てみると、下のようになるようです。
40歳未満~59歳までの世帯の半数以上が負債を保有しています。
現在高をみていくと、40歳未満は-500万円の資産ですね。
40歳からようやくプラスに転じている様子が見られます。
要するに働き盛りの世帯は、全然余裕がありません
国はこの辺りの苦しい世帯を助けてあげるようにすると、
もっと結婚とか子育てに希望を持てる人が増えるんじゃないですかね~。
資産の内訳を見てみる!
貯蓄の種類別という話はヤフーニュースでも
少し触れられていましたが、実際にグラフも見てみます。
いざとなったら引き出しやすい通貨性預貯金が増えてます。
貯蓄から投資へという流れは・・・まぁ進んでないですね
2012年から2013年にかけては有価証券割合が増えていますが、
日経平均も合わせて上昇しており、
その分だけ有価証券の割合が膨らんだと見るのが自然と感じます。
まとめ
一口に1世帯当たりの平均貯蓄額は1820万円といっても、
年齢層によってその内訳は大きくことなることがわかります。
自分が何歳かによって、周りの年齢も変わってくるかと思いますが、
こういうニュースが出たからといって、
自分の周りもそうだ!って思える確率は結構低いんじゃないかなって思いました