年金の受給を遅らせる繰下げ制度を拡大!
昨日は出張のため、更新をサボリました・・・。
さて、出先でチェックしていたニュース記事で気になったのが、
この年金受給に関するものでした。
現行制度では70歳まで年金支給は繰り下げ出来ますが、
これをさらに先まで延長できるようにしようというものです。
現状、繰り下げするかどうかは個人の自由なので、
特にこれが行われたからといって選択の幅が広がるだけで
すぐにどうこうということはありません。
ですが、これは将来的に老齢基礎年金の支給開始を
70歳を基準とするために第一歩ですよね・・・
現在の老齢基礎年金の基準は65歳に達した日
66歳以降に受給開始にすると繰り下げ、
65歳より前に受給開始にすると繰り上げとなります。
繰り下げにすると受け取る額が増額されます。
下に日本年金機構より引用した表を記載しました。
◎繰下げ請求と増額率
請求時の年齢 | 増額率 |
---|---|
66歳0ヵ月~66歳11ヵ月 | 8.4%~16.1% |
67歳0ヵ月~67歳11ヵ月 | 16.8%~24.5% |
68歳0ヵ月~68歳11ヵ月 | 25.2%~32.9% |
69歳0ヵ月~69歳11ヵ月 | 33.6%~41.3% |
70歳0ヵ月~ | 42.0% |
増額率はそこそこの割合ですが、貰えない期間を考慮した場合には
少なくとも女性の平均寿命くらいは生きないと恩恵はないかも!?
ハイリスク・ハイリターンの選択と思います。
しかも年金受給が始まるまでは、
働いていない限りは収入ゼロなので、積み上げた財がないと無理ですね~。
ちなみにこちらの記事によると、
繰り下げ制度利用者はわずかに1.4%だそうで、
今回の改革案事態は有効利用される見込みは全くありません
繰上げだと勿論減額!
こちらの場合は繰り下げと違って、
1ヶ月刻みで受給額が下がっていきます。
◎繰上げ減額率早見表
請求時の年齢 | 0カ月 | 1カ月 | 2カ月 | 3カ月 | 4カ月 | 5カ月 | 6カ月 | 7カ月 | 8カ月 | 9カ月 | 10カ月 | 11カ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
60歳 | 30.0 | 29.5 | 29.0 | 28.5 | 28.0 | 27.5 | 27.0 | 26.5 | 26.0 | 25.5 | 25.0 | 24.5 |
61歳 | 24.0 | 23.5 | 23.0 | 22.5 | 22.0 | 21.5 | 21.0 | 20.5 | 20.0 | 19.5 | 19.0 | 18.5 |
62歳 | 18.0 | 17.5 | 17.0 | 16.5 | 16.0 | 15.5 | 15.0 | 14.5 | 14.0 | 13.5 | 13.0 | 12.5 |
63歳 | 12.0 | 11.5 | 11.0 | 10.5 | 10.0 | 9.5 | 9.0 | 8.5 | 8.0 | 7.5 | 7.0 | 6.5 |
64歳 | 6.0 | 5.5 | 5.0 | 4.5 | 4.0 | 3.5 | 3.0 | 2.5 | 2.0 | 1.5 | 1.0 | 0.5 |
将来見通しはもちろん・・・
利用者の見込めない制度ということもあって、
繰り下げ年齢を75歳くらいまでに枠を広げたあとで、
老齢基礎年金の支給開始の基準を5歳分スライドさせるんだと感じますよね。
破綻を免れるためとはいえ、相当イヤらしいわ。
まぁ、どのみち年金は私のような30代にとっては
どうせ原資が残ってはいないだろうし、
備えは自身でやっておくことに変わりはないんでしょうが・・・